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コースマネジメント
の極意
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Hole No.1 後編
Hole No.2 前編
Hole No.2 後編
Hole No.3 前編
Hole No.3 後編
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Hole No.5 前編
Hole No.5 後編
Hole No.6 前編
Hole No.6 後編
Hole No.7 前編
Hole No.7 後編

コースマネジメントの極意〜コース攻略を考える〜

2.Hole No.1 右ドッグレッグのロングホール後編

どんなに飛ばす体力と技術があっても、ただやみくもに打っていくだけではスコアにはつながりません。また、たとえ飛ばなくても技術が未熟でも、状況判断とそれに応じた攻略法を正しく選択していけばおのずとスコアはまとまって来ます。 ゴルフは知的ゲーム。そこがゴルフの面白さでもあります。

ここではコースマネジメントの基本を学びます。ちょっと考え方を変えれば、ゴルフはもっと楽しくなります。

レイアウト図 参照1
参照1
参照2
参照2

3.それではスタート

実際にAさんがプレーした様子を見ていきましょう。あなたも一緒にプレーしているつもりで自分なりに考えながら読んでみてください。

第1打目 ティショット

まずは戦略どおりにフェアウェイ左サイドを狙ってドライバーでティショットを打ちます。おっとその前にそれぞれのショットの前にもそれぞれの状況判断と攻略法の選択を忘れずに。

風の状態をチェックします。ここは海沿いですから風の影響は無視できません。今日はアゲンスト(向かい風)のようです。左右には流されないでしょう。ただ、アゲンストのときはヘッドアップが早くなったり、飛ばそうと力んだりしがちです。

狙いはそのままに、フェードボールを打つことにします。多少曲がりが大きくなってもフックが出て海へ行ってしまうことだけは避けたいからです。山の斜面であればなんとか助かる可能性もあります。あとは力まずゆっくりと振ることだけを心がけます。
参照1解説

ナイスショット!うまいこと予定通りの場所へ行きました。ややフェードしてフェアウェイのセンターです。距離はそこそこですが、問題ありません。

第2打目 セカンドショット

グリーンのセンターまで250ヤード地点です。戦略ではサードショットをグリーン右手前の広いところから打ちたいのでそこまでの距離を計算すると190ヤードになります。5番ウッドを選びます。

風はアゲンストでライはフェアウェイなので問題ありません。しかし、セカンド地点へ来て見ると微妙にフェアウェイがうねっています。そしてボールは小さいこぶの上にあり、スタンスはつま先上がりになっていました。せっかく右サイドをさけてここへ来たというのに残念です。
でもここは戦略を変更せず、狙い通りに行くことにしました。

あっ!ショットはフックでした。つま先上がりですから、ただでさえフックが出るライです。フックして左へ行きたくないとの思いが強かったせいか、スタンスが右を向きクラブがアウトサイドから降りてきてしまったようです。
一瞬OBか!とヒヤッとしましたが、左サイドの深いラフに入ったため助かりました。

第3打目 サードショット

最初に立てた戦略と違ってきてしまいました。でもこれでまだ3打目ですからグリーンへ乗せればなんとかなるぞと考えたAさんは、そこからグリーンを狙うことにしました。

ライはラフですが、幸いなことにそんなに沈んではいません。そしてピンまでの間にはグリーンの斜面に大きなバンカーがあります。バンカーは苦手なのでできるなら入れたくありません。それでピンからは離れてしまいますが、グリーンセンターの花道を狙うことにしました。距離は60ヤードほどですが、ラフなのでやや大きめに打とうと思いアプローチウエッジでフルスイングすることにしました。

バサッ!ラフからは上手いこと脱出できました。いや、しかしちょっと大きいのでは・・・心配そうに球の行方を追うと、残念少し大きかったようです。グリーンを突き抜けて右サイドのバンカーへ入ってしまいました。 左のバンカーを避けようと思っていたのに悔しい!

第4打目 バンカーショット

だんだん頭に血が昇ってきたAさん、サンドウエッジを持つと素振りもせずにバンカーへ入っていきました。カッ!あらあら、今度はトップしてまたもやグリーンを突き抜けてしまいました。右サイドのバンカーは山の斜面にあるので左足下がりのバンカーショットになってしまうことは最初にわかっていたことでしたが、完全にコースの罠にはまってしまったようです。参照2解説
幸いAさんの球は、グリーン斜面のラフに引っかかって止まっていました。

第5打目 斜面からのアプローチ

こうなると状況は悪い方へ悪い方へとなるばかりです。もうAさんにはピンしか見えていません。ピンの根元が見えない状態で、左足上がりのライ、ラフ、おまけにグリーンからピンまでは5ヤードしかありません。球を上げて止めなければならないうえに、距離感も非常につかみにくく、ウルトラ難しいショットです。

とにかく何も考えず、ひたすらムキになっているAさん、やけになって打ちました。 ところがなんとこれがスーパーショット。ピン手前3メートルへつけました。

第6打目 ファーストパット

ここのホールは左に海があるせいで、グリーンに芝目があります。海に向って順目になるので、Aさんの位置からは逆目のやや上りのストレートラインです。3メートルなら入れておきたいところです。

球の後ろに座ってラインを確認したAさんは、素振りもせずにアドレス。そして打ちました。

トロトロ・・・あとひと転がりのところで止まってしまいました。惜しい! 結局5オン、2パットの7でした。

4.まとめ

結果総括

最初のホールからダボとはちょっとつまずいてしまいましたね。ロングホールは途中でミスをしてもなんとか取り返しやすいホールですが、Aさんの場合はグリーン周りでのミスがなんとも痛かったです。
右サイドのバンカーからグリーンへのせて4オンというのは非常に難しいですから、結局バンカーへ入れたことで余計な2打が加わったということでしょう。リカバリーがよかったからダボですんだと思わないといけないくらいの難しい状況でした。

学ぶべきポイント

まず最初に戦略を立てたことは良かったですし、その戦略自体も良かったと思います。 しかし、その途中でミスをした時に最初とは違う状況に立ったわけですから、冷静に再度状況を判断し、戦略を立て直す必要がありました。

特に、サードショットで入れてはいけない右サイドのバンカーへ入れてしまったというのが響きましたね。あの状況で左奥にあるピンを狙わなかったところまでは良いのですが、クラブの選択を誤りました。
サードショットの地点からはグリーンを横切る形になるので、奥行きがありません。すなわち大きければ入れてはいけないバンカーへ入ってしまうというところへの配慮が足りなかったのです。ラフとはいえ、60ヤードをアプローチショットでフルショットするのはAさんにとっては大きすぎました。どうせミスをするならショートした方が良かったわけです。ショートしても花道ですから、パターないしは7番アイアンなどで転がしてピンに寄せるということも可能でした。
距離のジャッジメントは難しいですが、迷った時はミスしてもいい方法を選択することを心がけるようにしましょう。

次回は、気を取り直して次のホールへ行きましょう。

2001年9月30日