INDEX
あなたなら、どうする?
1.ゴルフコースの構成
2.ウォーターハザード
3.障害物
4.アンプレヤブル
5.実力テスト1
6.暫定球
7.カジュアルウォーター
8.ドロップ
9.雨で大変!?
10.アンラッキーな結果に・・
11.省略したら・・・
12.あれクラブの数が・・・
13.携帯品
14.当たっちゃった!
15.ホールに近づいたら
16.ボールが動いたら
17.同じところに・・・
18.松ボックリで練習!?
19.あとひと転がり
20.バンカーにうんざり
21.親切が仇
22.ピンを抜いたら
23.パターが曲がった!?
24.ボールが同じ
25.バンカーの日
26.マーカーが同じ
27.キャディさん、ごめんね
28.練習はほどほどに・・・
29.グリーン上の水たまり
30.もみじの水滴
31.夕日がまぶしい
32.OB杭と共に・・・
33.ニアピンはどちら?
34.水きりショット
35.どっちを選ぶ?
36.グリーンの修理
37.キャディさんの足元
38.実力テスト2
39.抜ける?抜けない?
40.あれ?マークがない!
41.6インチプレース
42.誤球
43.2008年ルール改正(1)
44.2008年ルール改正(2)

あなたなら、どうする?〜キャディさん、どこから打つの?〜

4.アンプレヤブル

皆さんは、プレー中にアンプレヤブルを宣言したことがありますか?
私は、アメリカ修行中のことですが、ティショットを大きく曲げてしまい、崖の上に球が飛んでいってしまったことがあります。その崖は岩だらけでしたが、グリーンが見えていたので無理して打ってクラブを傷つけてしまいました。後でアンプレヤブルすれば良かったと後悔しました。もちろん、球はグリーンには届きませんでしたが。

アンプレヤブルを宣言したことはなくても、後でアンプレヤブルすれば良かったと後悔したことはありませんか?トラブルになった時は、誰しも頭がカーッとして無理をしがちです。無理をして傷を深めるよりも、冷静に判断しアンプレヤブルを有効に活用してください。時には退く勇気、これもゴルフには必要です。

360ヤードのパー4。両サイドは松林でセパレートされており、典型的な林間コースのホールです。Aさんはティショットをスライスし、右の林の中に入れてしまいました。

次に打ったBさんはチーピンが出て左の林の中へ入れてしまいました。二人ともボールのところへ行ってみましたが、たくさんの木々に囲まれてフェアウェイに出すことすら難しそうな状況です。

Aさんはほんの少しの隙間を見つけ、そこを抜いていくというギャンブルに出ました。5番アイアンを短く持って、ボールを右において低い球を打つ。そこまではいいのですが、なにしろ林の中、ほんの少しの隙間です。やっぱり球は目の前の木の枝に当たってさらに林の奥へ。キーッ!すっかり頭に血が上ってしまったAさんはとにかく球を打って、何とかフェアウェイへ出すことが出来ましたが、ここで4打を費やしてしまいました。

ところでBさんはというと、林の中で木々に囲まれている状況を見て、これは脱出不可能と判断、アンプレヤブルを宣言しました。そして、ティグラウンドへ戻り、次のショットを打ちました。今度はナイスショット!ちょうどAさんがボールを出せたあたりに落ちました。この二人は次は何打目を打つことになりますか?

答えはAさんが6打目、Bさんは4打目ですね。2打の差がつきました。加えてAさんは完全にキレてしまって、リズムを崩してしまったようです。次のショットもミスショットとなってしまいました。Bさんは3打目がナイスショットだったので、最初のティショットのミスはすっかり忘れ、いつも通りに打つことが出来ました。

アンプレヤブルの宣言

アンプレヤブルはプレーヤーが自分の一存で決められます。ですから、コース上のどこでも、たとえそれがフェアウェイの真中でもアンプレヤブルを宣言できるのです。同伴競技者が「それは打てない場所ではないからアンプレヤブルにはできない」などとクレームをつけても、プレーヤーがアンプレヤブルにすると自分で決めて宣言することができるのです。

アンプレヤブルの処置

自分のボールをアンプレヤブルと宣言したら、1罰打を加えます。そして次の処置を選んでプレーを続けることになります。

  1. そのボールを最後にプレーした所のできるだけ近くで、球をプレーする。その位置がティグラウンドならティ区域内にティアップできる。グリーンはプレース、それ以外はドロップする。バンカー内だった場合は、バンカー内にドロップしなければならない。

  2. その球の止まっていた箇所から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかない所に、球をドロップする。

  3. ホールと、その球の止まっていた箇所を結んだ線上で、その箇所よりも後方に、球をドロップ。この場合には、球の止まっていた箇所より後方であれば、いくら離れても距離に制限はない。

Bさんの場合は2と3を選んでも、トラブル脱出は難しかったため1の処置を選んだわけです。なかなか戻るということは難しいですが、状況を冷静に判断し勇気を出して戻ったことが、大きなスコアの崩れを防いだのです。

2000年4月26日